本記事の位置づけ

  • 本記事は、2022年9月に公開した当ブログ最古のCore関連記事であり、Blockchain FAQの原点です。
  • 当時の執筆時点での理解、予測、表現を原文アーカイブとしてそのまま保存しています。
  • 現在のCoreDAOでは、Satoshi PlusはDPoW、自己管理型BTCステーキング、DPoSを統合した設計へ進化しています。
  • 本文は当時の記録として残し、最新状況は後半の「2026年時点での検証」で補足します。
2022年9月の黎明期CoreDAOと2026年のCoreDAOを対比するイメージ画像

Coreプロジェクトとは

【本記事の取り扱いについて】
この記事は、カテゴリ【Core(Mainnet前の記録)】に属し、特定のプロジェクト(または関連技術)Coreチェーンに関する情報提供を目的としています。
当ブログの他の一般的な技術解説記事とは異なり、特定の対象に焦点を当てた内容となります点をご理解の上、お読みください。
なお、記事内容は執筆時点の情報に基づいており、特定の行動(投資やサービスの利用など)を推奨・助言するものではありません。


cqsYAptJ_400x400

日本国内では不思議なほど知名度のないCoreプロジェクト。
恐らく日本語の情報が極めて限定的で、検索してもなかなか辿り着けないということが大きく影響していると思われます。→日本語にて英語・中文の情報をまとめたサイト BTCs=CORE / Bitcoin3.0 COREマイニングガイド

PoWとDPoSを複合させたSatoshi Plus Consensusという新機軸のコンセンサスアルゴリズムを持つ期待のL1ブロックチェーンとそのベーストークンCOREを中核としたプロジェクトの総称です。

運営チーム、通常ブロックチェーンやdAppsなどのチームをCoreチームと呼称しますが、このプロジェクトではCoreがプロジェクト名なので非常に紛らわしくなっています。私見ですが、敢えてそういった紛らわしさを選択しているようで、同種の煙幕や匂わせはこのプロジェクトの随所に表れます。さてCoreプロジェクトのCoreチームはCore DAOというAnonymousなDAO(Decentralized Autonomous Organization)です。Bitcoinの創設者と言われるSatoshi Nakamotoに心酔する集団の様で、ホワイトペーパーにもそのあたりが色濃く反映されています。

Bitcoinとの相関性

ホワイトぺーパーによると、CoreプロジェクトのL1ブロックチェーンCore Public ChainはBitcoinチェーンと起源を同じくするものであり、この点を覚えておいてください。ブロックチェーンで重要なのはコンセンサスアルゴリズムであり、Coreの場合はSatoshi Plus Consensusと銘打ったPoWとDPoSの複合型です。さらっと書きましたが、通常ブロックチェーンではコンセンサスアルゴリズムに採用されるシステムはProof of Work、またはProof of Stakeのどちらかです。トラディショナルなチェーンであるBitcoinやマージ前までのEthereumは前者PoWを採用し、後発のハイスピードチェーンBinance Smart ChainやSolana、そしてマージ後のETH2.0は後者のPoSを採用しています。CoreはSatoshi Nakamoto起源のチェーンを謳っていますのでPoWを採用しますが、そこには信じられないような発想の転換と閃きが隠されています。つまり、「起源が同じ」BitcoinチェーンのPoWでマイニングを行っているBitcoinマイナーのハッシュパワーをリレー(リレーノードはBitcoin Lite Cliant)し、そのブロックヘッダーをCoreチェーン側に同期してマイニングを云わば再利用もしくは相乗りで実現するという裏技を採用したのです。そして、DPoSをこのPoWと連結させてValidatorノードにステーキングする手段もベーストークンのCOREとBitcoinチェーンのハッシュパワーそれぞれが可能となっています。よって、Bitcoinチェーンが持つセキュアさと分散化によって高度に安全性を維持したまま他のハイスピードチェーンのようにスケーラビリティーを獲得できるのです。このコンセンサスアルゴリズムとBitcoinとの相関性がこのCoreプロジェクトのキモであり信ぴょう性の根源です。

Ethereumとの互換性

これ以外にもEthereumのプラットフォーム機能互換のスマートコントラクトを持ち、既にリリースされているdAppsを再コーディング無しで利用できるようにEVMにも対応しています。ご存じのようにEthereumではSolidity言語を始めとしたscriptで書かれたアプリをチェーン上で動かすことが可能です。Solidity言語環境のアプリ開発者は数十万人と言われており、これらの開発者は特別なトレーニングを積まなくともCore用のアプリを開発できるということになります。また、Ethereum用、またはEVM対応のロールアップなども随時Coreでの再利用が可能であり、先行したプラットフォーム型のL1チェーンが追加のロールアップなどを実装して性能を上げても、タイムラグなく同じ機能の実装を果たして性能差は縮まりません。つまり、CoreはEthereumキラーとして、そのエコシステムを吸収していくチェーンだと言えるでしょう。(ガス代やTPSは明らかにCoreが勝っており、なによりもETH2.0の分散化は従来のETH1.0より格段に低下していますのでセキュアさでCoreは圧倒しています)

Coreプロジェクトの詳細・始め方については別サイト BTCs=CORE / Bitcoin3.0 COREマイニングガイド を参照


※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。

2023年1月Mainnet後のCore関連記事

このブログを書き始めたのは2022年9月のことでしたからかれこれ1000日を迎えたわけです。CoreDAOはまだまだ評価がスペックに見合わないと思っていますが、確実に実装とecosystemの拡充をしてMainnet後に既に2回、HeraとTheseusという大きなハードフォークとAthenaを実施済みで進化しています。すべてを網羅できていませんが、今後もその動向を可能な限り記録していきたいと思っています。







【2026年時点での検証】原文アーカイブから見るCoreDAOの進化

上記は、Coreメインネット稼働前である2022年9月時点の記録です。当時の表現には、後に修正・精緻化された点や、予測として書かれた点が含まれます。そのため、本文は当時の一次記録として原文のまま保存し、以下に現在の理解を補足します。

現在のSatoshi Plusを図解で理解する

現在のSatoshi Plusは、Bitcoinマイナー、BTC保有者、CORE保有者という3種類の参加者が、それぞれの資源をCoreバリデーターへ委任することでネットワークのセキュリティとバリデーター選挙を支える仕組みです。

Satoshi Plus Consensusの仕組み Bitcoinマイナーはハッシュパワーを、BTC保有者はタイムロックしたBTCを、CORE保有者はCOREをCoreバリデーターへ委任します。3つの委任がハイブリッドスコアとなり、上位バリデーターがCoreブロックを生成します。 Satoshi Plus Consensus の流れ Bitcoinマイナー ハッシュパワー DPoWで委任 BTC保有者 タイムロックしたBTC 非カストディアルで委任 CORE保有者 CORE DPoSで委任 Coreバリデーター ハイブリッドスコアを算出 ハッシュパワー+BTC+CORE 上位バリデーターがCoreブロックを生成

図のとおり、BitcoinマイナーはDPoWでハッシュパワーを、BTC保有者は自己管理のままタイムロックしたBTCを、CORE保有者はCOREをCoreバリデーターへ委任します。これらがハイブリッドスコアとして集計され、上位のバリデーターがCoreブロックの生成を担います。

現在のSatoshi Plus Consensus

現在のCore公式ドキュメントでは、Satoshi PlusはDPoW、自己管理型Bitcoinステーキング、DPoSの3要素からなるコンセンサス設計と説明されています。BitcoinマイナーはハッシュパワーをCoreバリデーターへ委任し、BTC保有者はBitcoinネイティブのCLTVタイムロックを通じて非カストディアルで参加し、CORE保有者はCOREをバリデーターへ委任します。

バリデーターは、委任されたハッシュパワー、ステークされたCORE、ステークされたBTCから算出されるハイブリッドスコアに基づき選出されます。Core公式ドキュメントでは、ラウンドごとのアクティブバリデーター数は27と説明されています。

参加者提供する資源現在の役割
Bitcoinマイナー/マイニングプールBitcoinのハッシュパワーDPoWによるバリデーター選挙への参加とCORE報酬の獲得
BTC保有者CLTVタイムロックしたBTC非カストディアルBTCステーキングによるバリデーター選挙への参加
CORE保有者COREDPoSによるバリデーター選挙への参加と報酬獲得

当時の見立てと現在の評価

  • 「Bitcoinと起源を同じくする」表現:当時のCoreプロジェクトの思想・ブランディングを反映した記録です。現在の技術文書では、CoreはBitcoinと連携する独立したEVM互換L1として説明されています。
  • 「PoWとDPoSの複合型」:当時は正確な理解でしたが、現在は非カストディアルBTCステーキングが加わり、3要素構成が公式説明となっています。
  • 「Ethereumキラー」:当時の強い表現です。現在は、Ethereumを置き換えるよりも、EVM互換性を保ちながらBitcoin資産の生産性を高める「Bitcoin連携型L1」路線として整理するのが適切です。
  • 「ガス代やTPSでCoreが圧倒」:当時の見立てです。チェーン比較は、TPSだけでなくファイナリティ、分散性、セキュリティ前提、エコシステム、実利用コストを含めて評価する必要があります。

CoreDAO進化の節目

Coreメインネットは2023年1月に稼働しました。その後、Athena、Theseus、Hermesなどのアップグレードを経て、Dual Staking、バリデーター運用、ステーキング手数料、開発者ツール、ファイナリティ改善などが拡張されてきました。

時期主な節目意義
2022年9月当ブログがCoreプロジェクト概要を公開Blockchain FAQにおけるCoreDAO記録の原点
2023年1月Coreメインネット稼働Satoshi Plusを基盤とするCoreチェーンの運用開始
2023年〜Athena・TheseusなどのアップグレードDual Staking、ノード運用、収益分配、透明性の拡張
2025年11月Hermes Hardforkファイナリティ改善、バリデーター運用、ステーキング手数料、開発者ツールの拡充
2026年BTCfi・LST・企業トレジャリー関連の展開Bitcoin資産の非カストディアル活用とCoreエコシステムの拡大

原点記事としての意義

この記事は、Coreメインネット稼働前にCoreプロジェクトの技術的特徴とBitcoinとの関係性に着目した、当ブログ最初の記録です。当時の表現を修正せず残すことで、「何をいつ考え、どこが後に変わり、どこが核心として残ったのか」を後から検証できるアーカイブとしています。

CoreDAOは、Satoshi Plusという当初の核心思想を保ちながら、BTCステーキング、Dual Staking、BTCfi、LST、バリデーター運用、開発者ツールへと展開してきました。本記事は、その進化の出発点を記録するものです。

あわせて読みたい

Core文明史とは何か:Testnet1からBTCfi・Molten・Mapleまでの全歴史

本記事の原点から、CoreDAOの進化、BTCfi路線、最新エコシステムまでを時系列でたどる決定版です。

Satoshi Plus Consensusとは?CoreチェーンのDPoW・DPoS・BTCステーキングを解説

本記事で最初に紹介したSatoshi Plusの、現在の3要素構成とバリデーター選挙を詳解します。

【最新CoreDAOロードマップ】FusionからHermes Hardforkまで、進化の全軌跡を解説

メインネット稼働後の主要アップグレードと技術進化を整理します。

ビットコインを「金庫」から「投資」へ変えるBTCfiの可能性をCoreDAO事例で解説

Coreが目指すBitcoin資産の生産性向上とBTCfiの全体像を解説します。

CoreDAOハブ|Satoshi Plus・BTCfi・Coreチェーンの最新記事一覧

CoreDAO関連記事をまとめて確認できる、本ブログのCoreエコシステムハブです。