価格やチャートに一喜一憂しない!L1ネイティブトークンを「資産」として育てる長期投資戦略

L1ネイティブトークンBlockchainの世界に足を踏み入れた仮想通貨ファンの皆さん、日々の価格の上下動に一喜一憂し、疲れてしまっていませんか?「今日は上がった!」「明日は下がった…」と、チャートに張り付くような投資は、精神的な負担も大きく、結果として大きなリターンに繋がらないことも少なくありません。しかし、仮想通貨の本質を理解し、正しい視点を持つことで、もっと安定して、そして将来的に大きな価値を生み出す投資が可能です。

この記事では、特に「プラットフォーム型のL1ネイティブトークン」に焦点を当て、短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点でその価値を育む「資産」として捉えることの重要性をお伝えします。未来のデジタル資産による効率的な経済を支える基盤に、今から投資するという視点を持つことで、あなたの仮想通貨投資は大きく変わるかもしれません。


ネイティブトークンとは?仮想通貨の「血液」と「ガソリン」

まず、ネイティブトークンとは何かを分かりやすく解説しましょう。ネイティブトークンとは、特定のブロックチェーン(例:イーサリアム、ソラナなど)がその機能を果たすために不可欠な基盤通貨のことです。例えるなら、ブロックチェーンという生命体における「血液」であり、また、そのシステムを動かすための「ガソリン」のようなものです。

具体的に、ネイティブトークンは主に以下の役割を担っています。

  • 取引手数料の支払い: ブロックチェーン上で何か取引を行う際(送金、スマートコントラクトの実行など)には、ネイティブトークンで手数料を支払う必要があります。
  • ネットワークのセキュリティ維持: プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用するブロックチェーンでは、バリデーターがネイティブトークンをステーク(預け入れる)することで、ネットワークの安全性を保ち、その報酬としてネイティブトークンを受け取ります。
  • ガバナンスへの参加: 多くのブロックチェーンプロジェクトでは、ネイティブトークンを保有しているユーザーが、プロジェクトの重要な意思決定(プロトコルの変更、新たな機能の追加など)に対して投票する権利を持ちます。

イーサリアム(ETH)ソラナ(SOL)アバランチ(AVAX)などがその代表例です。これらのトークンがなければ、それぞれのブロックチェーンは正常に機能しないのです。


L1プラットフォーム型ネイティブトークンが特別な理由

数ある仮想通貨の中で、なぜL1(レイヤー1)プラットフォーム型のネイティブトークンが特別なのでしょうか?L1ブロックチェーンとは、その上に様々なDApps(分散型アプリケーション)やプロジェクトが構築される「基盤」となるブロックチェーンのことです。

L1トークンが特別な理由は以下の通りです。

  1. エコシステムの根幹を支える: L1トークンは、そのブロックチェーンのセキュリティ、スケーラビリティ、分散性を維持するために不可欠です。例えるなら、都市のインフラ(道路、電気、水道)のようなもので、これらがなければ都市(CoreDAOは'digital city'と呼んでいますがつまりはエコシステムです)は機能しません。
  2. エコシステムの拡大と共に価値が増す: L1ブロックチェーン上で新たなDAppsが生まれ、ユーザーが増えれば増えるほど、そのブロックチェーン上での取引が増加し、ネイティブトークンの需要も高まります。つまり、L1トークンは、その基盤となるエコシステム全体の成長をダイレクトに反映する性質を持っているのです。

将来性のあるL1チェーンに投資することは、まるで成長著しい都市の土地を早期に購入するようなもの。その都市が発展するにつれて、土地の価値も向上していくイメージです。*数年前に流行したメタバースが概念的には理解しやすいですが、L1チェーンの場合は実際に分散型金融や様々なオンチェーンサービスというユースケースを含んでいますので、より実際的に成長性があると考えられます。


短期のチャートはノイズ!?L1トークンを「長期保有」すべき3つの理由

多くのビギナーが陥りがちなのが、日々の価格変動に一喜一憂し、焦って売買を繰り返してしまうことです。しかし、L1ネイティブトークンを「資産」として捉えるなら、短期的なチャートのノイズに惑わされるべきではありません。むしろ、長期保有こそが、その真価を発揮する最良の戦略です。

理由1:エコシステムの成長と共に価値も向上する「参加権」

L1ネイティブトークンは、単なるデジタルデータではなく、特定のブロックチェーンエコシステムへの「参加権」でもあります。そのエコシステムが成長し、より多くの開発者やユーザーが参入すればするほど、ネイティブトークンの需要は高まり、結果としてその価値も向上する可能性を秘めています。

例えば、イーサリアムがDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)の中心地として発展するにつれて、ETHの価値も飛躍的に向上しました。これは、エコシステム全体の発展が、ネイティブトークンの価値に直結する典型的な例と言えるでしょう。

理由2:ガバナンス参加でプロジェクトの未来を形作る「投票権」

多くのL1ネイティブトークンは、そのプロジェクトのガバナンス(意思決定)に参加するための「投票権」としての側面を持っています。トークンを保有することで、プロトコルのアップグレード、手数料体系の変更、新たな機能の追加といった重要な提案に対して、自分の意見を反映させることができます。

これは、単にトークンを保有するだけでなく、そのプロジェクトの未来をコミュニティの一員として共に築き上げていくという、非常に能動的な投資の形です。

理由3:ステーキングで不労所得!?「収益を生む資産」としての側面

L1ネイティブトークンの多くは、ステーキングという仕組みを通じて、定期的な報酬を得ることができます。ステーキングとは、トークンをネットワークに預け入れてブロックチェーンの安定稼働に貢献することで、その対価として新たなトークンを受け取る仕組みです。

これは、銀行預金における利息や、不動産投資における家賃収入のような「不労所得」と捉えることができます。市場の変動に関わらず、継続的にトークンを増やすことができるため、長期保有戦略において非常に強力な武器となります。


【具体例】今注目すべき「秘めたる可能性」を持つL1ネイティブトークン

ここからは、エコシステムの拡大可能性を秘めながらも、現状の価格評価が過小評価されている可能性があるL1ネイティブトークンをいくつかご紹介します。これらは、短期的な投機対象としてではなく、長期的な視点で「資産」として育てることで、大きなリターンを期待できるかもしれません。

※注意点: 以下の情報は投資判断を促すものではなく、あくまで教育目的で提供されるものです。仮想通貨投資はリスクを伴いますので、必ずご自身で十分に調査し、自己責任で行ってください。NFAかつDYORです。

The Open Network (TON)

TONは、巨大SNS「Telegram」が関与していることで大きな注目を集めているL1ブロックチェーンです。Telegramは全世界に9億人以上のユーザーを抱えており、この膨大なユーザーベースがそのままTONエコシステムに流入する可能性を秘めています。この数字は文字通り「桁違い」です。

  • 明確なユースケース: Telegramとの連携による決済、メッセージング、DAppsへのアクセスなど、日常的な利用が想定されています。特に、Telegramアプリ内で直接利用できるウォレット「Ton Space」や、ミニアプリの普及は、これまでのブロックチェーンにはなかった巨大なユーザー層の獲得に繋がる可能性を秘めています。現在(2025年6月時点)、TONの時価総額は約2兆円を超え、DeFi TVLも着実に成長しています。
  • 将来性: Telegramユーザーが意識することなくブロックチェーン技術を利用できるようになることで、Web3のマスアダプション(一般普及)を牽引する存在になるかもしれません。

Haven1 (H1)

Haven1は、DeFi(分散型金融)の分野において、これまでの匿名性を重視する傾向とは一線を画し、「KYC(本人確認)」の概念を導入しようとしているL1ブロックチェーンです。これにより、機関投資家や従来の金融機関がDeFi市場に参入しやすくなることを目指しています。

  • 明確なユースケース: KYCに対応したDeFiプラットフォームの提供により、より信頼性の高い環境での金融サービスを実現します。これにより、これまでDeFiへの参入を躊躇していた層を取り込む可能性があります。Haven1は、TradFi(伝統金融)とDeFiの橋渡しを狙う新しいタイプのL1チェーンとして、初期段階ながらも注目を集めています。
  • 将来性: 規制の明確化が進むにつれて、従来の金融システムとDeFiの橋渡し役として、Haven1が重要な役割を果たす可能性を秘めています。より安全でコンプライアンスに準拠したDeFiの未来を構築しようとしています。

Core (CORE) - このブログ不動のイチオシ!

Coreは、ビットコイン(BTC)のセキュリティと分散性を活用しながら、EVM(イーサリアム仮想マシン)互換性を持つことで、開発者がDAppsを構築しやすい環境を提供しているL1ブロックチェーンです。ビットコインのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)の力を借りつつ、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の利点も組み合わせた「Satoshi Plus」という独自のコンセンサス機構を採用しています。

  • 明確なユースケース: ビットコインのセキュリティと分散性をDApps開発に利用できる点が最大の強みです。ビットコインの流動性を活用したDeFiや、ビットコインエコシステムと連携する様々なアプリケーションの構築が期待されます。2025年6月時点でのCoreの時価総額はまだ比較的小規模ですが、TVLは着実に増加傾向にあり、ユニークアドレス数も数百万に達しています。
  • 将来性: 仮想通貨の基軸通貨であるビットコインの持つ信頼性とネットワーク効果を取り込みつつ、イーサリアム互換性により多様なアプリケーション展開が可能です。新規ローンチ後2年が経過しましたが、Mainnetのネットワークインフラは全世界において強靭で素晴らしく標準化されています。ビットコインとDeFiの世界をシームレスに繋ぐ存在として、非常に大きな成長潜在力を秘めていると筆者は考えています。

長期保有を成功させるための心構えと注意点

L1ネイティブトークンの長期保有戦略を成功させるためには、いくつかの心構えと注意点があります。

  • プロジェクトのファンダメンタルズを重視する: 短期的な価格変動ではなく、そのプロジェクトの技術力、開発チーム、解決しようとしている問題、そしてユースケースの実現可能性を深く理解することが重要です。ホワイトペーパーロードマップを読み込みましょう。
  • 分散投資の勧め: いくら有望なプロジェクトであっても、単一のトークンに集中投資するのではなく、複数のL1トークンに分散して投資することでリスクを低減できます。
  • 「価格の上下に一喜一憂しない」メンタルセット: 仮想通貨市場はボラティリティが高く、価格が大きく変動することは日常茶飯事です。しかし、長期的な視点を持つことで、一時的な下落も「安く買い増すチャンス」と捉えることができます。

まとめ:L1ネイティブトークンは未来を築くための「種」

L1ネイティブトークンへの投資は、単なる投機的な取引ではありません。それは、未来のデジタル経済の基盤を共に築き、その成長から恩恵を受けるための「」を蒔くようなものです。

短期的な価格の波に乗り、小さな利益を狙うのではなく、そのプロジェクトが提供する真の価値と将来の可能性を見据え、長期的な視点で「資産」として大切に育てること。これこそが、仮想通貨投資で成功するための最も賢明なアプローチだと言えるでしょう。

今日からあなたも、価格の上下に一喜一憂する投資から卒業し、未来のブロックチェーンエコシステムを共に創造する「長期投資家」の道を歩み始めてみませんか?