HashPort Walletに統合されたDEXアグリゲーターKana Labsのクロスチェーン機能

💡 30秒でわかる本記事の結論

  • Kana Labsとは:EVMとNon-EVMの壁を越え、全9チェーンの取引経路を最適化する次世代のDEXアグリゲーター(交換業者)です。
  • 何ができるか:HashPort Walletアプリ内から一歩も出ずに、異なるブロックチェーン同士の暗号資産を格安・高速で直接スワップ(交換)できます。
  • 誰向けか:「複数ウォレットの管理が面倒」「トレンドの海外チェーン(SuiやAptosなど)へ安全・簡単に資金を移動させたい」という中上級者はもちろん、DeFiデビューしたい初心者向けの記事です。

HashPort Walletに統合されたDEXアグリゲーター「Kana Labs」は、Non-EVM・EVM合計9チェーンをカバーする。本記事では2026年6月時点のDeFiトレンドを踏まえ、実用性・流動性・目的別に厳選した10ペアを解説する。

🔰 読む前に知っておきたい!ミニ用語解説
▶ BTCfi(ビーティーシーファイ)とは?
ビットコイン(BTC)をただ保有するだけでなく、イーサリアムのように貸し出したり運用して利回り(利息)を得る仕組みのこと。
▶ RWA(リアルワールドアセット)とは?
現実世界の資産(不動産、国債、株式など)をブロックチェーン上のトークンにして取引できるようにする技術のこと。
▶ Move(ムーブ)系チェーンとは?
圧倒的な処理速度と高いセキュリティを誇る最新言語「Move」で作られた、Aptos(アプトス)やSui(スイ)などの新世代ブロックチェーンのこと。
HashPort Wallet × Kana Labs マルチチェーンスワップ 注目ペア10選 2026年6月時点のKana Labs対応チェーンと実用性の高いトップ10スワップペアをカテゴリ別に視覚化した概要図。BTCfi・Sui拡大・EVM間・Solana×Moveの4軸で整理。 Kana Labs Multi-Chain Aggregator HashPort Wallet統合 Non-EVM Aptos・Solana・Sui ① ETH→APT ③ SOL→SUI ⑨ SOL→APT ⑩ USDC(SOL)→USDC(AVAX) EVM Ethereum・Arbitrum・Polygonなど6チェーン ② USDC(ETH)→USDC(APT) ⑥ USDC(ETH)→USDC(ARB) ⑦ ETH→ETH(Polygon) ⑧ POL→BNB BTCfi × Aptos / Sui拡大ルートが特に注目 2026年6月注目トップ10ペア ①② BTCfi / ③④⑤ Sui拡大 / ⑥⑦⑧ EVM間 / ⑨⑩ Solana×Move
HashPort Wallet × Kana Labs マルチチェーンスワップ 注目ペア10選(2026年6月時点)
Non-EVM(左)とEVM(右)を中心にBTCfi・Sui拡大ルートを強調

Kana Labsの対応チェーン

Kana LabsはHashPort Walletに統合されたマルチチェーンDEXアグリゲーターだ。スワップ・ステーク・レンディングを1つのUIで完結させる設計で、流動性は1inch・OKX・Jupiterといった主要アグリゲーターから集約される。

Kana Labs 対応チェーン一覧(2026年6月時点)
カテゴリ チェーン 特徴
Non-EVM Aptos ガスフリー対応(Paymaster)、Move言語
Solana Jupiter流動性統合、高速決済
Sui TVL急成長、RWA分野でも注目
EVM Ethereum 最大流動性ソース
BNB Chain アジア圏ユーザー基盤が厚い
Polygon 低ガスのL2、流動性供給前の中継として定番
Arbitrum ETH L2、EVM間移動コスト削減
Avalanche Trader Joeなどのステーブル運用に強い
zkSync ZK-Rollup、低コスト高セキュリティ

クロスチェーンブリッジにはLayerZero・Wormhole・Axelar・Celer Networkなどの複数プロトコルが統合されており、チェーンごとに最適なブリッジを自動選択するアーキテクチャになっている。

① ② BTCfi文脈のペア

2026年のDeFiにおける最重要トレンドがBTCfi(Bitcoin Finance)だ。Aptosはこの分野の主戦場の一つとして急浮上しており、Kana Labsを使ったETH→APTルートは入口として機能する。

ETH(Ethereum)→ APT(Aptos)

目的
AptosのBTCfi・DeFiプロトコルへの参入
流動性ソース
1inch(ETH側)+ Kana独自アグリゲーター(Aptos側)
注目理由
AptosはxBTC(OKX経由)やB² Networkとの連携でBitcoin流動性を取り込んでいる。Panora Exchange・Aries Marketsといったプロトコルがレンディング・スワップ・ステーキングの場を提供しており、ETHを換金してAptosエコシステムへ参入するフローが増加中。
Kana Labs固有メリット
Aptosのガスフリー機能(Paymaster)により、APT取得後のスワップコストがゼロになる。

USDC(Ethereum)→ USDC(Aptos)

目的
ステーブルコインのままAptosに流動性移動
流動性ソース
1inch / OKX(ETH側)+ Kana独自(Aptos側)
注目理由
価格変動リスクを取らずにAptosのDeFiプロトコルへLP提供・レンディングを行う定番ルート。同一トークンのチェーン間移動のため、スリッページがほぼ発生しない点が強み。

③ ④ ⑤ Suiエコシステム拡大

SuiのTVLは2025年後半から急伸し、WaterX上でのSpaceX株トークン化販売(RWA)など注目イベントが続く。Kana LabsはEVMチェーンとSuiのクロスチェーンスワップをフェーズ1として先行対応しており、流動性が整っている。

SOL(Solana)→ SUI(Sui)

目的
Solanaエコから成長中のSuiエコへの乗り換え
流動性ソース
Jupiter(SOL側)+ Kana独自(Sui側)
注目理由
どちらも非EVM(Solidity)系の技術DNA(SolanaはRust、SuiはMove言語採用)を持つL1チェーンで、ユーザー層の親和性が高い。SuiのRWA事例やDeFi拡大により資金流入が継続中。

ETH(Ethereum)→ SUI(Sui)

目的
ETH保有者のSuiエコ参入
流動性ソース
1inch / OKX(ETH側)+ Kana独自(Sui側)
注目理由
EVMの最大流動性源からSuiへの直接ブリッジ。Sui TVLが3ヶ月で3倍に拡大した背景のもと、新規参入フローが増加。Kana LabsのEVM↔Sui対応はフェーズ1として優先的に整備された。

USDT(BNB Chain)→ SUI(Sui)

目的
アジア圏BNBユーザーのSui参入
流動性ソース
OKX / 1inch(BNB側)+ Kana独自(Sui側)
注目理由
BNB ChainはアジアのDeFiユーザー基盤が厚く、USDTをベースに動く動線が多い。SuiエコへのエントリーとしてUSDTスタートが実用的。

⑥ ⑦ ⑧ EVM間の高頻度スワップ

ガスコスト最適化・L2移行・チェーン間裁定を目的とした定番ルートだ。複数ブリッジから最適経路を自動選択するKana Labsのアーキテクチャが活きる領域でもある。

USDC(Ethereum)→ USDC(Arbitrum)

目的
L1→L2へのガスコスト削減
注目理由
同一ステーブルのチェーン間移動のためスリッページが最小。Arbitrumでの低コストDeFi運用(GMX等)の前段として利用されるフローが根強い。

ETH(Ethereum)→ ETH(Polygon)

目的
Polygonのガス節約環境でのDeFi運用
注目理由
Polygon上のDeFiプロトコルやNFTマーケットへの参入前段として定番。Polygonの低ガスを活かした高頻度スワップ向き。

MATIC/POL(Polygon)→ BNB(BNB Chain)

目的
中規模EVM間の裁定・ポートフォリオリバランス
注目理由
LayerZero・Axelarなど複数プロトコルがKanaに統合されており、このペアでも最適ブリッジが自動選択される。BNBへの転換後にPancakeSwapなどの流動性プールに参加するフローに適している。

⑨ ⑩ Solana × Move系チェーン

KanaはSolanaの流動性アグリゲーターとしてJupiterを統合している。Jupiter経由でSOLを最大流動性で売却後、Move系チェーン(Aptos・Sui)に橋渡しするルートが特徴的だ。

SOL(Solana)→ APT(Aptos)

目的
Move系L1間のポジション移動
流動性ソース
Jupiter(SOL側)+ Kana独自(Aptos側)
注目理由
SolanaとAptosはどちらも高速L1として競合しながら共存する関係にある。SolanaのJupiter流動性を最大活用した後、AptosのBTCfi・ガスフリー環境に転換するルートとして注目度が高い。

USDC(Solana)→ USDC(Avalanche)

目的
AvalancheのDeFiプロトコルへの資金移動
流動性ソース
Jupiter(SOL側)+ 複数ブリッジ経由(Avalanche側)
注目理由
Solanaの低コストを活かしてUSDCを送り出し、AvalancheのTrader JoeなどのLPに参加するフロー。ステーブルコイン同士のため価格リスクが低く、利回り追求に向いたルート。

HashPort Wallet利用時の注意点

スリッページ設定
Non-EVM(Aptos・Sui)が絡むペアは0.5〜1.0%を目安に設定する。流動性が薄い時間帯は高めに設定しておくと安心。
ルート確認(複数ルート選択)
Kana Labsは複数ルートを提示する機能がある。ブリッジ選択(Wormhole vs Axelarなど)によってガス代と完了時間が大きく異なるため、必ず確認してから実行すること。
Aptosのガスフリー
Aptosチェーン上のスワップはKana LabsのPaymasterインフラによりガスフリーで実行できる。APTを保有していなくても操作可能。
所要時間の目安
クロスチェーンスワップは通常5〜15分。フェイルセーフ機構が実装されており、失敗時は原資産が戻る設計になっている。
実行前の最終確認
HashPort WalletのKana Labs UI上で、実際のルートと流動性を必ず確認すること。市況により最適ペアは変化する。

この10ペアはすべてHashPort Wallet内で完結するため、複数ウォレット不要

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まとめ

Kana LabsはNon-EVM(Aptos・Solana・Sui)とEVM系6チェーンを束ねる数少ないマルチチェーンアグリゲーターだ。2026年6月時点では、BTCfi目的のETH→APTルートSui急成長に乗るSOL/ETH→SUIルートの2軸が特に実用性が高い。

HashPort Wallet上からワンストップでアクセスできるため、複数のウォレットやブリッジUIを切り替えるコストがなく、DeFi初心者にとっても取り組みやすい環境が整っている。

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